おはようございます。
あんばいは「物事の具合。調子。加減」という意味で、漢字で「塩梅」と書きます。その由来は、梅干しを漬けるときの塩の分量といわれています。塩が少なければ腐ってしまい、逆に多ければ食べられないほど辛くなります。何事にも「加減」が必要です。これは人間関係でも同じです。あなたの人に対する塩加減は濃すぎませんか? それとも薄すぎませんか?
社内では、
「コミュニケーション能力が高い人は、この『あんばい』がとても上手だと思います。各人にあわせて塩の加減を決めているな、と思います。ドンドン内に入り込むこともでき、また少し控えめにすることもできます。私自身はまだまだ塩が多いと思いますので、もう少し加減を覚えていきたいと思います」
「この『あんばい』は地域によってとても異なります。関東圏と関西圏の両方に住みましたが、塩の加減は、関東圏の方が薄めで、関西圏の方が濃いです。関西圏の人は、人の内面にガンガン入っていきます。それに戸惑うこともありますが、辛いときや悲しいときは、そちらのありがたみも感じることもありました。でも日常では、少し塩辛いような気もします」
「人間関係における『あんばい』とは、コミュニケーションの応用力だと思います。挨拶などの簡単なコミュニケーションを一歩超え、人が興味を持っていること、喜びを感じることを理解し、ともに楽しみ、ともに喜ぶことができるコミュニケーションだと思います。これは仕事でも同じです。相手の要望を理解し、ともに楽しみ、喜べる仕事をしたいと思います」
という意見が出ました。
日本では、関西弁でいうところの『ええあんばい』、つまり『ちょうどよい』がさまざまなところで求められます。人間関係はもちろん、食事でも、仕事でも、家族への甘えであっても『ちょうどよさ』が求められています。諺に『過ぎたるは、なお及ばざるが如し』という言葉もあります。何に対しても『ちょうどよく』、『ええあんばい』で頑張りましょう!
今日もみんなで「ついてる! ついてる!」