おはようございます。
童謡『サッちゃん』の作詞家である阪田寛夫さんは、64歳のときに日本芸術院に推薦されて会員となります。しかし、会員になったことが心の重荷となり、晩年に「自分にはその資格がない」と辞任願を出します。当時、阪田さんは生活に困窮し、また病気がちであったので、会員を辞任することで生活が一層苦しくなることは目に見えていました。それでも、辞任願を出したそうです。結局は慰留され、日本芸術院に残りますが、会員であることに苦悩した話からは、謙虚な人柄、名誉欲や金銭欲にまどわされない、誠実な心の持ち主だったことがわかります。あなたは謙虚に、誠実な心で働いていますか?
社内では、
「謙虚な姿勢と誠実な心は、人に感謝をする心ではないかと思います。何かを成し遂げたときに、『自分』のおかげと考えるのか、『周囲の人々』のおかげと考えるのかの違いだと思います。何かを成し遂げるには、それが何であっても、成し遂げるだけの『実力』がないとできません。ただ、その力を自分一人のものと捉えるか、周りの支えがあるからこその力と捉えるかに『人』の差が出ると思います」
「名誉欲や金銭欲は、行動の動機になることはあると思います。しかし、それ自体が目的になってしまうと、人としての成長、成熟は期待できません。特に名誉は欲して手に入れるものではなく、自分の行動の結果についてくるものです。人として、より成長できるよう努力します」
「初めて『サッちゃん』の作詞家のことを知りました。心がじんわり温かく、そして優しい歌詞を書いた阪田さんは、本当に誠実な人だったんだろうなと思います。私がもし病気がちで生活に困窮していたとしたら、たとえ会員の資格がないと自覚していても、辞任願を出せるかどうか。誠実さとは何かを、あらためて考えさせられました」
という意見が出ました。
今日、あなたはどんな気持ちで仕事をしますか。
謙虚な姿勢と、誠実な心を忘れずに、あなたの仕事に励みましょう。
今日もみんなで「ついてる! ついてる!」