おはようございます。
日本近代資本主義の父と呼ばれる渋沢栄一は次の言葉を残しています。「そろばんの基礎の上に、まず道徳を置け」。また公益財団法人モラロジー研究所の創立者、廣池千九郎もこのように述べています。「精神生活の法則は道徳であり、物質生活の法則は経済です。紙の表裏が一体であるように、道徳も経済も一体です」。会社が利益を追求することはあたりまえですが、過剰な利益追求の暴走を抑えるために、「道徳」の必要性を説いています。あなたの会社に「道徳」はありますか。
社内では、
「近年は会社員による不祥事や事件が大きく取り上げられるようになりました。そのときの対処として、トップや経営陣が責任をとり辞任することがよくあります。しかし、それでは会社員による不祥事や犯罪を防ぐことはできません。それらを防ぐには、やはり日々の社員教育が大切だと思います。『月刊朝礼』がその一端を担えるように、もっと気を引き締め、よりよいものを作るように邁進していきます」
「よく倫理と道徳が同様に扱われますが、両者には大きな差があると思います。倫理は外部から個人の行動を決めているルールであり、道徳は個人の内から外部に働きかけていくルールです。倫理はルールを守るだけでいいですが、道徳は教育をして、その個人の内を鍛え、自らルールを整えなければいけません。渋沢栄一、廣池千九郎が倫理ではなく、道徳の言葉を使った意味を考えると、やはり重要なのは社員への教育だと思います」
「大雪の影響で道路上に立ち往生していた運転手に対し、山崎製パンの運転手がトラックのパンを無料で提供したことがニュースになりました。山崎製パンでは、阪神大震災や東日本大震災などの教訓もあり、緊急時での食糧支援は会社の使命として行っているとのことです。とても素晴らしいニュースに感動しましたが、同時に山崎製パンの株価が大幅に値上がりしたことに驚きました。『そろばんの基礎の上に、まず道徳を置く』ことの重要性をあらためて実感しました」
という意見が出ました。
企業は人の集まりです。一人一人の内に道徳を育て、成長させなければ、いつかきっと綻びが生じてしまいます。日々の社員教育をおろそかにせず、道徳的に成長し、しっかりと利益をあげる会社になっていきましょう。
今日もみんなで「ついてる! ついてる!」