おはようございます。
『ごん狐』などの作者である新美南吉は友人にあてた手紙の中でこのように述べています。
「暗い土の中で、一生を過ごす根がなかったらどうして美しい花が咲こう。また誰が花の役割を演じてもいいじゃないか」
誰かの花を咲かせるために、あなたが根になることもあれば、あなたの花を咲かせるために誰かが根になってくれることもあります。そのことに気づくだけで、もっと人に優しくなれるのではないでしょうか
社内では、
「新美南吉は『一生を過ごす根』と説いていますが、人生において、花と根の役割はその時々によって変わると思います。自分が花のときには、根の人に感謝をし、自分が根のときは、花の人を精一杯支えられるような人になりたいと思います」
「昔、広告業界で働いていたときに『花・茎・根』の話をよく聞きました。根は市場調査。どこにお客さまがいるのか、どんなものを求めているのかを調べます。茎は営業。根からの情報を元に、お客さまの元に話をしに行きます。花は制作、クリエイター。お客さまの要望を受けて、創造性あふれる作品を仕上げます。一見、花ばかりが注目されますが、花を咲かせるには、根と茎の役割がとても重要ということです。また優秀な花ほど、根と茎への感謝の気持ちを忘れません」
「ときには、花ではなく、根にならざるを得ない状況もあります。そのときにどんな気持ちで根を演じるのかが重要です。花をうらやむのか、花にもっとキレイに咲いてほしいと思うのか。『美しい根』になるための心を育てていきたいと思います」
という意見が出ました。
ともに支えあって生きているということに気づくだけで、世界はもっと豊かになるはずです。
今日もみんなで「ついてる! ついてる!」