おはようございます。
サセックス大学准教授の金井良太さんは、自著『脳に刻まれたモラルの起源 人はなぜ善を求めるのか』で次のように述べています。
「倫理観は脳の道徳感情に由来する。人類が誕生して集団生活する中で、倫理観のある集団が生存に有利だったため、道徳的な脳が自然選択された」
つまり道徳的な生き方のほうが、生き延びる可能性が高いということです。しかし、今の社会はどうでしょうか。卑怯な人のほうが生き延びることはないでしょうか。あなた自身の中にある道徳を今一度、見直してみましょう。
社内では、
「今日の本文はとても難しいと感じました。本当に道徳的なものが生存に有利であれば、道徳的でないものは自然淘汰されるのではないでしょうか。それとも、人はまだまだ進化の途中なのでしょうか。古来より、道徳的な生き方をする人もいれば、そうでない人もいると思います。世界はグレーであるからこそ、自分の生き方を自分で決めなければいけないのだと思います」
「本文中に『道徳的に正しい人が損をし、卑怯な人が得をする』という記述がありますが、それは違うと思います。確かに、道徳的に正しいことをして、金銭的な損失を被る人もいるでしょうが、道徳はそもそも損得で考えるものではないはずです。人としてどうあるべきか、ということへの答えが道徳なのではないかと思います」
「生き延びるために、周囲と協力し、相手のことを思いやるのは、あたりまえのことです。人はまず家庭で生き延びる方法を学びます。挨拶をする、家事を手伝う、年長者を敬う、年下の世話をする、などが具体的な例でしょう。道徳的な基礎をつくるのは、全て家庭での躾にあるのではないでしょうか」
という意見が出ました。
道徳の起源をどこに求めるのかは大変難しい問題ですが、今、道徳的な振る舞いをすることは、それほど難しくはありません。全員が道徳的に正しい振る舞いを身に付け、より良い社会を共に築いていきましょう。
今日もみんなで「ついてる! ついてる!」