おはようございます。
「あのときはわからなかったけれども、今ならわかる」という経験は、人生の中で何度もあります。厳しく躾けてくれた「親の愛情」、何度も指導してくれた「上司の思い」。そのようなものは自分が親になったとき、部下を持ったときに初めて気づくのかもしれません。今、あなたが気づいた「今ならわかる」ことを、今度はあなたが子どもや部下、後輩に伝えてあげましょう。そのときに気を付けたいのは、昔、まだわからなかったときの自分の心を忘れないということです。あなた自身は素直に話を受け入れることはできたでしょうか。それを踏まえて、伝えてあげるといいでしょう。
社内では、
「先日、親戚の子どもと一緒にごはんを食べました。しかし、その家では子どもを甘やかし過ぎているようで、ごはんを食べながらウロウロしたり、遊んだりしていても親は何も言いませんでした。これではこの子が可哀相だと思い、厳しく叱りました。親は黙って私を見ていましたが、誰かが教えてあげなければ、この子はきっと正しいことを学べないのではないかと思います。それと同時に私をきちんと育ててくれた両親に感謝の思いも湧いてきました」
「指導を素直に聞き入れられなかった学生時代のことを思い出しました。年齢や立場が変わると見えるものが変わります。そしてその指導の意味がわかるようになります。これから指導を受ける際は、このことを強く意識して、まずは素直に受け入れることから始めたいと思います」
「後輩からの相談のほとんどが、かつての自分の悩みであるように感じます。だからこそ、相談には常に真剣に向き合うようにしています。相談の中には会社の問題、仕事の問題の核心を突いているものもあります。年齢や立場が変わることで見えることもあれば、逆に見えなくなっていることもあると気づかされることも多いです」
という意見が出ました。
「あのときはわからなかったけれども、今ならわかる」ということは、たくさんあるはずです。当時、どのような気持ちで聞いていたのかということを忘れず、今、気づいたことを次の世代に伝えてあげましょう。それが年長者の役割です。
今日もみんなで「ついてる! ついてる!」