おはようございます。
脳科学者の茂木健一郎さんは、「創造性は年とともに衰えるのか」という質問に対し、このように答えています。
「創造とは、脳に蓄えられている成功体験や知識という素材を、編集したり、結びつきを変えたりして活用する行為です。年とともに素材は多くなるため、創造性が衰えるとはいえません」
ただ、2つの条件があるそうです。1つは「創造する意欲を失わないこと」、もう1つは「自分の経験にとらわれないこと」です。過去の経験を生かすことは大切ですが、それが固定観念になり、新しいことに挑戦しなくなってはいけません。ベテランこそ、新人に負けない意欲を持って、仕事に取り組みましょう。きっと、その背中を新人は見ています。
社内では、
「もう60歳を超え、体力も落ちましたが、創造力は昔よりも高まっていると実感しております。ただ、茂木さんが指摘しているように、過去の成功体験をパターン化している部分もありますので、それに一手間、ワンアイデアを加えて新しい成功をこれからもどんどん作り出したいと思います」
「新しいことをするには、たくさんの物事に触れなければいけないと思います。しかし、それは講演会に出掛けたり、新しい書籍を読んだりするようなことだけではありません。日常の生活の中にもヒントはたくさんあります。中華料理屋の盛り付けから、デザイン性を勉強したり、喫茶店の回転率から営業利益を予測したりするようなことでもいいと思います。『学ぶ』意識を持って、たくさんのことを吸収したいと思います」
「成功体験をパターン化することはとても大切なことだと思います。しかし、その方法以外を認めない、手を出さない、ということが問題だと思います。たくさんの成功体験を持っている人は、たくさんの失敗体験も持っています。結果を予測することは大切なことですが、そこに固定観念を加えず、勝機があれば、勝負をしていく姿勢を忘れてはいけないと思います」
という意見が出ました。
新しいことを考える意欲があれば、経験にとらわれずに、さまざまな発想が浮かんできます。逆に経験にとらわれれば、固定観念が生まれ、新しいことに挑戦する意欲を失ってしまいます。自らの経験を生かし、新しい成功体験を手に入れる努力をしていきましょう!
今日もみんなで「ついてる! ついてる!」