おはようございます。
昭和20年8月6日午前8時15分、広島に原子爆弾リトルボーイが投下されてから、今年で69年がたちました。
広島市特別名誉市民であり、アメリカの良心と呼ばれたジャーナリストのノーマン・カズンズはこのような言葉を残しています。
「世界平和は努力しなければ達成できるものではない。目標を明確に定め責任ある行動をとることこそ人類に課せられた責務である」
ただ待っているだけでは平和を保つことはできません。二度と悲惨な戦争が起こらないように、正しい歴史を学び、風化させないようにしましょう。
社内では、
「戦争は悲惨なものです。どちらが正しいか、どちらが悪かということではなく、ただただ大きな悲しみが生まれるものだと思います。平和を保つためには、過去の歴史を正しく認識し、互いに相手を思いやり、異なるものを受け入れる関係をつくっていかなければいけません。でもそれは、自分一人、国ひとつの取り組みではどうにもならないのも現実です。相手も同じ土俵に立って初めて話ができるようになります。そのためにはどうすればいいのか。それはやはり正しい教育にあるのではないかと思います」
「平和な地域に住む人の意見と、紛争地域に住む人の意見では、安全に対しても、平和に対しても、戦争に対しても、全てにおいて考えが異なり、彼らが信じる正義も異なると思います。そこで互いの正しさを主張していても、どこまで行っても平行線をたどるだけです。ではどうすればいいのか。それは難しいですが、互いに対話の場を設け、妥協点を探していくことでしかないと思います。それが唯一、平和を保つ方法ではないかと思います」
「『戦争はよくない』ことだと思いますが、それが『正しい意見だ』と言えない歯がゆさがあります。名誉や誇りのために死ぬなんて馬鹿らしいと思う人(国)もいれば、それらを傷つけられては生きていられないと思う人(国)もいます。戦争をするくらいなら国家経済や国民が破綻してもいいと思う人(国)がいれば、国家経済や国民を守るためには戦争をするしかないと思う人(国)もいます。暴力的な争いは最終手段だと思いますが、まずはその判断を回避する状況を常にいくつも用意し、相手と話し合うカードをたくさん持つことが大事なのではないでしょうか」
という意見が出ました。
皆さまの朝礼では、本日どのような意見が出たでしょうか。
小・中学生のころに授業などで「戦争について」話し合うことがあったと思いますが、社会人になってからは、あまりそのような機会はないと思います。
「戦争と平和」に関しては、常に私たち一人一人が自分の問題として捉え、忘れることなく、しっかりと向き合っていかなければいけません。
あなたは今日、どのようなことを考えましたか。
今日もみんなで「ついてる! ついてる!」
広島平和記念資料館ウェブサイト
http://www.pcf.city.hiroshima.jp/