おはようございます。
関西地方では、「日にち薬」という薬を、病院でお医者さんからもらうことがあります。これは実際の薬ではなく、月日の経過が薬の代わりになることを意味します。筋肉疲労や骨折、ぎっくり腰などの症状に対して、「後は『日にち薬』だね」と言うように使われます。
また、「日にち薬」は、心の凝りや傷にもよく効きます。この薬を効きやすくするには、周囲の人の温かい思いやりが重要です。
社内では、
「この言葉は子どものころから、なじみのある言葉です。筋肉疲労になったときなどに、祖母がよく言っていました。昔の人は、自然治癒力の偉大さを、うまく表現していると驚きました」
「人は長く生きていると、心の傷を受けることも多いです。どうしようもないような衝撃的な出来事を体験しても、時間とともに忘れ、回復していきます。そこに家族や友人などの思いやりの心が加わると、回復の時間も短くなり、回復の度合いも深くなると思います」
「ぎっくり腰になったとき、もう立てないのではないかと思いました。しかし、日にち薬によって次第に痛みがなくなり、妻の看病や身の回りの世話のおかげで、立って歩けるようになりました。妻が肉体的な症状や心の傷を負った場合も、妻の立場になって思いやれるようになろうと、あらためて思い返しました」
という意見が出ました。
生きていると、つらいことや苦しいこと、悲しいことや悩ましいことがたくさんあります。大切な人との別れというように避けられないものもあれば、悪意ある言葉に傷つけられることもあります。心の凝りや傷に薬を塗ることはできませんが、時間とともにその傷は癒えていきます。この効果をより効きやすくするのが、周囲の人の温かい思いやりです。その思いやりが患者に安心感を与え、体や心の傷を癒すため、周りに傷ついている人がいれば、思いやりの心をもって接するようにしましょう。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」