おはようございます。
宮本武蔵は、自著『五輪書』のなかで、「相手の刀の切っ先に居ついてはいけない」と書いています。
これは、一対一で敵に向かい合うとき、相手の刀の先を見てはいけないという意味です。
「相手を目の前にしたときに一点だけを見ていると、周りの状況が目に入らなくなる。他のところから敵が襲ってくるかもしれない。一点だけに意識を集中するのではなく、周囲の状況にも注意を払うようにすることが重要だ」
あなたは1つのことにこだわりすぎて、周りのことに目が向かなかった経験はありませんか。
社内では、
「以前、仕事で同じような体験をしたことがあります。一部分の修正にこだわるあまり、全体的なバランスが崩れていることに気づかなかったのです。それからは、細部に注意を払いながらも、全体を見つめることも忘れないよう心掛けています」
「この話は、仕事だけでなく、人生や人間関係などにも当てはまると思いました。目の前のことだけに気を取られていると、時に人を傷つけてしまうこともあります。たとえば、部下や家族の悩みに気づかず、自分の仕事にのめり込んでいては、いつか相手の不満は爆発してしまうでしょう。どんなときでも常に反省の心を持ち、周囲に気を配るようにしたいです」
「会議で長い議論を続けた結果、本当に解決すべきなのは、そのとき議題に上っている件ではなく、もっと根本的な問題である、という結論にたどり着くことがよくあります。1つの問題が浮かび上がるときには、その奥にさらに重大な問題が隠れていることが多いです。問題解決のためには、広い視野を持つことが大切だと、あらためて感じました」
という意見が出ました。
「木を見て森を見ず」という言葉があるように、物事の一部分に気を取られるあまり、全体を見失ってしまっては、正しい判断を下すことはできません。どんなときでも、自分を見つめる客観的な視線が大切です。1つのことに集中するのは大切なことですが、別のことが起きたときに、周囲の変化を把握して、柔軟に対応できるようにしましょう。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」