おはようございます。
40歳のYさんは、営業所から本社の経営企画部に異動になりました。Yさんに仕事を教えてくれるのは、28歳のEさんです。Eさんは家業を継ぐために、近々、退職することになっています。
Yさんは、当初、後輩に教えてもらうことに抵抗がありましたが、Eさんは嫌な顔ひとつせず、丁寧に教えてくれました。Eさんは、家訓として、年上の人を敬うように教えられてきたといいます。Yさんは、年上ということにこだわっていた自分を恥ずかしく思いました。Yさんは年齢に関係なく、仕事に対する姿勢や信念が大切であることに、あらためて気づきました。
社内では、
「転職をして新しい会社に入ったとき、年下の先輩に仕事を教えてもらいました。年下ですが、業界での経験は自分より長く、知識も豊富なので、一人の先輩として尊敬していました。年下の先輩も親切に教えてくれました。その経験から、仕事に年齢は関係ないということを学ぶことができました」
「年上の人であっても、仕事をする際には、時々、きつく接してしまったり、語気が強くなってしまったりすることがあります。仕事なので、言わなければいけないことは、言うようにしているのですが、言葉づかいや振る舞いなど、年上の人に対する敬意は忘れないようにしています」
「自分より年下でも、その人の優れた点や強みを素直に評価することが重要です。また年上でも、仕事ができていないのであれば、協力して力になるようにしなければなりません。大切なのは、お客さまに喜んでいただくため、会社の業績を上げるために、自分の持っている力を最大限に発揮しているかどうかです。年齢にとらわれず、そのことを再認識することが重要だと思いました」
という意見が出ました。
論語に『下問を恥じず』という言葉があります。年長者や上司は、わからないことがあれば、相手が自分より年齢や地位が下の人であっても、恥と思わず教えてもらうことを意味します。年功序列制度がなくなり、年下の人が上司になる状況も増えてきています。大切なのは、年齢に関係なく、社員全員が力を合わせて、最善の成果を上げていくことなのです。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」