おはようございます。
新入社員のUさんは、得意先へ納品しなければならない商品の発注を忘れていたことに、納品日の前日に気が付きました。しかし、気の弱いUさんは、いつも口うるさく怒る上司に言い出せませんでした。
納品日に商品が届かない得意先から、上司のもとに連絡が入りました。上司がUさんに問いただすと、Uさんは、「わかっていましたが、報告できませんでした」と答えました。幸いにも、色違いの商品の在庫があったため、上司は得意先に謝罪して、その商品で納得してもらいました。上司はUさんに伝えました。
「私はいつも怒ってばかりで、報告しづらい雰囲気をつくっていたのだね。これからは、ミスしたことは、とにかく、すぐに報告してくれよ」
社内では、
「以前にいた会社で、Uさんのように重要事項を報告しない人がいました。上司は報告しづらい雰囲気の人でした。しかし、報告しなかった人は、元々自分で抱え込んでしまう性格だったようなので、上司に言えないのであれば、同僚などに相談できればよかったと思います。そのような環境でなかったことが悔やまれたので、今は悩んでいそうな人を見かけたら、進んで相談に乗るようにしています」
「Uさんは気が弱い以前に、お客さまのことを考えていないことが問題です。どのような悪い状況でも、早急に報告をしなければいけないと思います。それが責任感であり、お客さまに迷惑をかけるのは、社会人として絶対にやってはいけないことです。私は悪い報告ほどいち早く上司に伝えるようにしています」
「上司は部下の性格を見極めながら、仕事をしやすい環境を整えることが重要な仕事です。しかし、仕事がやりやすいことばかりを念頭に置きすぎて、部下となれ合いの関係になってはいけません。いい加減な仕事をしたり、失敗をしたりしたときには、厳しく叱責することが大切です。そうすることで、職場の雰囲気は引き締まり、風通しのよい環境になると思います」
という意見が出ました。
報告しやすい職場をつくるためには、部下がいつでも相談をしやすいように、上司は忙しくても聞く姿勢でいる必要があります。報告しづらい雰囲気があると、情報が集まってきませんし、言っても怒られるだけだという諦めの気持ちを部下が持ってしまいます。上司にとっても部下にとっても、お互いにとって最善になるような関係性を築いていくことが大切です。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」