おはようございます。
作家の曽野綾子さんは、ゼネコン関連の小説を書くために、苦手な工事中のトンネルに入りました。そのときの心境を次のように述べています。
「私には子供の時から閉所恐怖症の症状があります。だからこのルポを引き受けたといっていいくらいです。怖いものを怖いからといって避けていると、いつまでもその制約を受けていなければなりません。それを何とかして制圧するする方向に自分を訓練することも必要だと思い、私はこの機会を利用しようとしたのです」
嫌なもの、苦手なものに果敢に立ち向かうことで弱点を越えて、今までとは違う世界を、つかむことができるのです。
社内では、
「弱点がいくつもありますが、いつも逃げてしまいます。それも人間の本能だといわれますが、やはり克服しようと困難に立ち向かうことができてこそ、人間だと思います。これからは、仕事や家庭で苦手なことも、前向きに取り組んでいこうと、あらためて感じました」
「私は人前で話すことがとても苦手です。朝礼の当番で話すことも、あまり得意ではありません。しかし毎日朝礼を実施し、人前で話すことを続けていると、それほど緊張しなくなりました。克服できたとまではいきませんが、続けることも苦手を克服する方法なのではないかと思いました」
「弱点を克服する以前に、自分の弱点を知ることが大切です。自分の弱点がわかっていないと何を、どうすればよいのかがわからないと思います。そのためには、他の人に聞くのも方法の1つです。自分の弱点を見極めたうえで、それを乗り越えられるように、さらに努力していくことが必要だと思います」
という意見が出ました。
虫が苦手な人は、虫のおもちゃを触り、慣れていくことで、本物の虫を触ることが平気になるそうです。人にはさまざまな苦手なものがあります。そこから逃げ続け、苦手を克服できない人もいるかもしれませんが、新しい自分になるためには、苦手の壁を越えることが重要です。それによって、さらに自分を成長させ、今まだとは違う世界をつかみ取りましょう。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」