おはようございます。
エッセイストの齋藤薫さんは、挨拶するたびに名前を添えてくれる人に出会いました。たとえば、「おはよう、齋藤さん」「さよなら、薫さん」「そうなの、薫さん」「あのね、齋藤さん」のように。
初めは何度も名前が呼ばれることを恥ずかしく思ったそうですが、話をするうちに、それが心地良いことに気が付きました。相手が名前を呼んでくれるたびに、相手がしっかり自分を見つめてくれていることを感じ、打ち解けることができるようになったといいます。
社内では、
「お店やホテルなどで、『◯◯さま、お待ちしておりました』『こちらはいかがでしょうか◯◯さま』などと呼びかけられると、『特別に扱ってもらっている』と感じてうれしくなります。電話の対応でも、『◯◯さま、かしこまりました』と名前を呼んで対応してもらえると『話を聞いてくれている』という安心感を得られます。私もこれからは、お客さまと接するときに、お名前を添えてお話するよう心掛けていきます」
「職場の人や近所の人に、毎日朝の挨拶をしていますが、相手の名前を呼びかけてはいませんでした。想像すると少し照れくさいですが、これまで以上に相手に親しみを持てることに気づきました。これからは、積極的に相手の名前を呼び、よい人間関係を築いていきたいです」
「呼びかけるためには、まずお名前を覚えなければなりません。私は毎日たくさんの人と接しますが、一人一人のお客さまの顔と名前をしっかり記憶し、次にお会いしたときには自然にお名前を添えられるように努力しています。しかし、形だけの呼びかけでは意味はなく、『しっかりあなたを見つめていますよ』という気持ちを伝えることが、何より大事なのだと思います」
という意見が出ました。
名前には、本人だけに響く力が宿っています。挨拶のたびに明るく名前を呼ばれると、自分に対する好意を感じ、名前を呼んでくれた相手に親しみを感じるようになるのです。意識して、出会った人の名前を呼んでみましょう。相手のことをしっかり見ているということを表すと、関係が深まるだけでなく、相手の目にハツラツとした姿で映るため、自分自身のイメージアップにもつながります。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」