おはようございます。
ある自動車メーカーの営業マンのNさんは、いつもトップクラスの売上を誇っています。
Nさんに、スランプはないのかを尋ねると、「もちろんあります」と答えます。どうやって乗り越えるのかを聞くと、「何もしないことです」と答えました。「売れない時期はあります。しかし、そのようなときは何もせず、お客さまの声を聞くことに専念するのです」
何をやってもうまくいかないときは、いったん冷静になり、相手の話を聞いて情報収集と分析に注力しましょう。
社内では、
「仕事をしていると、何をしても相手に思いが届かないことがあります。あれこれと手を尽くしているにもかかわらず、思いが伝わらず、焦って対応すればするほど悪い印象をもたれてしまいます。そのようなときこそ冷静になり、相手が本当に求めていることに耳を傾けて、徹底的に情報を収集することに専念するべきだと気づきました。そうすれば、きっとお客さまは信頼を寄せてくれるようになると思います」
「調子のよいときは心の底からよい提案ができますが、調子が悪いときは、言わなくてよいことを言ってしまったり、言うべきことを言えなかったりします。それは信用をなくすことにつながるため、スランプのときは言動に注意することも大切だと思います。失った信用を回復するのは難しく時間がかかるため、スランプのときこそ心を落ち着かせるように心掛けています」
「私はNさんとは異なり、スランプになると、自分にできるあらゆる方法をとってみます。とことんやってみると、見えてくることがあります。たとえばこの方法でやっても駄目だとか、このやり方が適していたなどです。しかし結局のところ、真摯にお客さまの話を聞くことで、見えてくるものがあるのも確かです。うまくいかないときこそ冷静になることが重要なのだとあらためて思いました」
という意見が出ました。
人はスランプになると冷静さを失い、慌てて、さまざまなことをしてしまいがちです。しかし、そのようなときこそ、自分を客観的に見ることが大切です。たとえば息抜きに趣味をしたり、書籍や映画などを見て新しい情報を入手したりするなどです。そうすることで、今まで気づかなかったことに気づくことができるかもしれません。スランプになったときは、慌てず、あがいても仕方がないという気持ちで、冷静に対処しましょう。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」