おはようございます。
食品メーカーで営業をしているNさんは、長年劣等感に悩んでいました。
真面目な性格で、仕事にも人生にも高い理想を掲げていたのですが、現実はうまくいかないことが多く、仕事のできる先輩や同僚と比べては、「自分はどうしてこんなにできないのだろう」と、自信をなくす日々が続いていました。
Nさんは、子どものころ、両親からあまりほめられず、大人になってからも、些細なことですぐに「自分は駄目な人間だ」と思うようになっていたのです。
しかしあるとき、取引先の部長に、成長していることをほめられました。そのことにより、自信を持てるようになりました。
社内では、
「Nさんのように、劣等感にさいなまれている人は、まだ経験が浅い若い人に多い気がします。能力はあるのに、過去のトラウマなどで自分を信じることができず、力を発揮できない人もいます。私も若いころは自信がなかったのですが、成功体験を重ね、自信を持つことができました。自信のない人は、とにかく経験を積んで、少しずつ自信をつけていくことが大事だと思います」
「他人の成果ばかりを気にしすぎて、自分を見失ってしまっては駄目と思います。自分の目標をしっかりと持ち、着実に達成していくことで自信はつくのではないでしょうか。昨日よりも今日、少しずつ目標に近づいていれば、モチベーションが上がり、努力する力が湧いてきます。それをコツコツ積み重ねれば、きっと成長し、自信を持てるはずです」
「よくライバルを持ち、切磋琢磨すれば、人は成長するといわれます。しかし、一方の負けが続くと、負けているほうは『どうしていつも負けるのだろう』と自信をなくしてしまいます。しかし、2人が競い合って成果を上げていることを、周囲の人は見ています。そして、確かなことは、負けているほうの人間も成長していることです。比べ過ぎることはよいことではありませんが、周囲からのちょっとしたアドバイスやライバルの何気ない励ましなどで、自分の成果を自覚し、自信を持つことはきっとできるはずです」
という意見が出ました。
真面目で、高い理想を掲げている人が、失敗したりすると、無力感に襲われ、自信をなくしてしまうことは結構あります。しかし、たとえ自信をなくしてしまっても、どうすればよくなるだろうかと試行錯誤したり、人からの励ましの言葉などで自分の価値を認めることができたりすれば、「自分は努力できる人間だ」と自信を持てるようになります。それは仕事に限らず、家庭生活や学校生活などさまざまな場面でもいえることです。一生懸命に取り組んでいる自分の価値を認め、一歩一歩自信を積み上げるようにしましょう。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」