おはようございます。
本日の朝礼は「まずは貢献」です。
塾の経営者であるYさんが、次のようなことをおっしゃいました。
「面接のときに、真っ先に給与の話を切り出す人は駄目だ。お金は後からついてくるという考えの人を雇いたい。熱意を持って仕事をしてくれれば、お金を積んででも、いてもらおうと思うからね」
Yさんは求人広告に講師を募集して、面接をしたそうです。面接に来た若い男性は、「給与はいくらですか」と給与の金額ばかり気にしていました。Yさんは年齢や経験の度合いを考慮して、妥当な支給額を考えていたそうですが、面接終了後、すぐに不採用を決めました。
雇われる者にとって、給与の額は大切なことですが、最優先事項ではないのではないでしょうか。
社内では、
「これは塾に限らず、あらゆる職種で言えることだと思います。最優先事項は、お客さまにいかに満足していただくかを考えることです。儲けばかりを追い求めていては、お客さまは離れていきます。お客さまは商品やサービスに満足すると、対価を支払ってくださいますし、さらに新しい仕事につながったりします。お客さまのために最善の仕事をすることが重要です」
「これから社会人として働こうと考えている新卒が、面接官に給与の話ばかりするのは不自然ですが、中途採用の面接に来ている人が給与のことを質問するのは、家庭事情や生活のことを考えると必要なことだと思います。しかし、給与面ばかりを気にするのはよくありません。やはり、どのような貢献ができるのか、どのような力を発揮してお客さまに喜んでいただけるのかをアピールしなければ、その会社で働く意味がないのです。自分の持つ力を十分に発揮してから、金額面の交渉をしましょう」
「経営者は、顧客や会社を大切に思ってくれる人を雇いたいですし、雇われる側は、自分や家族にまで配慮してくれる会社で働きたいと思っています。双方の思いが合致し、仕事量と給与額が納得のいくバランスだと良好な関係が保てます。しかし、働かせるだけ働かせて給与は抑えようと考える経営者だったり、仕事はそれほどしないにもかかわらず、給与だけ上げるように求める社員だったりすると、関係はうまくいきません。お互いを信頼し、良好な関係を保ちながら、会社を永続させることが大切です」
という意見が出ました。
人は面接を受けに行く際、自己アピールをします。どのような力を発揮できるか、これまでの実績をどのように生かせるかを最大限に伝える場が面接です。会社に貢献するということは、お客さまに満足していただくために尽力するということです。それをきっちりと伝えた後に、給料の額について交渉するべきなのではないでしょうか。企業側の考える妥当な支給額と被雇用者の考える妥当な受給額は、実績を鑑み、よく話し合ったうえで決定することが大切です。まずは、新しい職場で貢献できるよう、実績を積んでいきましょう。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」