
おはようございます。
美術家の篠田桃江さんは、著書『百歳の力』のなかで、「絵を見ることは、自分の感覚を広げることに役立つ」と述べています。彼女の作品を買い求めた人に、モダン・ジャズ・カルテットのジョン・ルイスさんがいます。彼は、「あなたの絵を見ていると、僕のなかで音が湧いてきます」と語りました。
またノーベル生理学・医学賞を受賞したスウェーデンのベンクト・サミュエルソンさんは、「抽象芸術から研究のヒントを得ることがある」と言い、彼女の作品を買い求めました。
自由な感覚を持つことで、仕事や生活の場が豊かになることがあるのです。
社内では、
「仕事や職種によって、直接的に影響があるかは確かではありません。しかし、私は、絵画や書を見ると、今までとは異なるインスピレーションを受けることがあります。それによって、生活の幅が広がり、豊かな気持ちになることができるため、時間があると、美術館や書道展などに行って、新しい発想を得るようにしています」
「絵を鑑賞する機会はあまり多くはありませんが、詩や文学から影響を受けることはあります。その他、ミュージカルやバレエなどの芸術作品に触れて、いったん頭の中をリセットし無になることで、新たに自由な発想ができるようになります」
「今、大人のぬりえが流行っています。自分の感性に従って、好きな色を塗れるため、セラピー効果があるといわれています。実際に好きに色を塗ってみると、日頃の疲れや悩みから解放されます。そして、できた絵を飾って鑑賞していると、仕事でも違う角度からアプローチすれば、別の方法が生まれるのではないか、と考えられるようになりました。自由な感覚の大切さを実感できました」
という意見が出ました。
みなさんの会社や自宅には、絵画や書などが飾られていますか。また、最近、美術館に足を運びましたか。一見、絵画や書などは、他の分野の仕事や研究などには関係がないと思われがちですが、それらを見ることで風を感じたり、影響を受けたりすることがあり、発想の根源になることもしばしばです。
目に見えて利益を得たり、役に立ったりするものではありませんが、それらを鑑賞することで、世界が広がることがあります。仕事がうまくいかない、少し違った視点やアイデアが欲しいなどと思ったときは、絵画や書を鑑賞し、違う感性を磨くことも必要です。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」