おはようございます。
幕末の英傑・橋本左内は、15歳にして、自分の志を書き留めた『啓発録』を著しています。そのなかで「稚心を去る」という考えを残しました。
親の目を盗んで勉強をさぼったり、親に甘えて頼りきったりすることも、子どもじみた心「稚心」が原因であり、天下第一の大人物になるためには、そのような心をなくすべきだというのです。
社内では、
「自分で選んだことにもかかわらず、つい不満を言ったり、人のせいにしたりしてしまうことがあります。それが、左内のいう『稚心』だと思いました。これからは公私ともに、大人としての責任を持って生きていきたいです」
「左内が15歳にしてこの志を残すことができたのは、その両親や周囲の人の影響もあったのではないでしょうか。私たちも子どもたちの見本となるよう、大人として恥ずかしくない振る舞いをすることが大切です」
「いつまでも子どものような好奇心を持つことは、仕事のうえでもとても大切なことです。一方で、それと『稚心』とは違うことを、しっかり自覚しなければならないと思いました」
という意見が出ました。
橋本左内は、後に西欧の先進技術の導入を構想し、日本の安全保障を弁じた先覚者になりました。幕末、明治と活躍した彼のなかには、15歳のときに書き留めた「志」が常にあったのです。
左内が生きた時代と今とを、単純に比べることはできませんが、現代は子どもじみた大人が多いのではないでしょうか。仕事や日常生活に甘えがないか、「稚心」に流されていないか今一度、自分に問いかけましょう。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」