おはようございます。
仏教では、豊かな人生を生きるために、「身業(しんごう)・口業(くごう)・意業(いごう)」の「三業を整える」という教えがあります。「身業を整える」とは、姿勢や動作など所作を正すだけでなく、自分中心ではなく、まず相手の立場に立って考え行動することです。「口業を整える」とは、相手の年齢や立場を考え、愛情のある温かい言葉を使うことです。「意業を整える」とは、偏見や先入観、自分の思いにとらわれず、柔軟な心を保つことです。
社内では、
「初めて聞く言葉です。言っていることはあたりまえですが、教えとして伝えられているのは、実践するのが難しいからなのだと思いました。できていると思っていても、実際はできていないことが多いので、1つずつ取り組んでいきたいと思います」
「この教えは、人との交わりの基本を伝えていると思います。チームワークをよく保つには、相手の気持ちをおもんぱかり、柔軟に対応することが重要だとあらためてわかりました。よい結果を出せるよう、相手のことを思うよう努力していきます」
「対外的には比較的できていても、家庭内ではできていないことが多いと感じます。妻が出してくれた料理をおいしいと言わず、すぐに食べたり味付けを変えたりします。作ってくれた人の立場に立てば、まずはそのまま味わってから、味を変えるなどをしなければいけなかったと気づきました。これから気を付けるようにします」
という意見が出ました。
プロジェクトリーダーに任命されたFさんは、企画が進まず、悩んでいたときに「三業を整える」の教えを知り、部下を動かすことばかりを考えていたことに気づき、まずは仲間のためにできることをしようと決めました。実践してみるとチームワークが強化され、全員の士気も上がりました。そして、企画が順調に進み始めたのです。相手を思いやる三業を整える教えは、チームワークをよくすることなどに役立つのです。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」