中国の古典『礼記』には「善く問いを待つ者は、鐘を撞くがごとし。これを叩くに小を以ってすれば小さく鳴り、これを叩くに大を以ってすれば大きく鳴る」という言葉があります。
「善く問いを待つ者」とは教師のことを指し、生徒が教えを乞うときの心構えを教えたものです。どのような答えが返ってくるかは、生徒の質問の仕方次第だという意味です。
聞く姿勢も大切です。真剣に敬意を持って接しましょう。
また、教えられたことを実践する姿を見てもらうことも忘れてはいけません。
社内では、
「新入社員時代、先輩から『アドバイスはするけれど、答えは言わない』と言われました。よく考えると、質問の中に自分の考えが入っていないと答えられないということでした。それ以来、質問をする場合は、自分の考えを明確に伝えるようにしています」
「塾講師をしていたとき、良い質問、悪い質問がありました。どこがわからないかがわからない質問は教えようがなかったので、そこを探ることから始めました。それは後輩の指導に今役立っています。」
「人に質問をするときは、まずは自分で調べてわからないことを明確にしてから質問します。相手の時間を奪うことになるので、学ばせてもらうという謙虚な気持ちが大切だと思います」
という意見が出ました。
上司や先輩、師と仰ぐ年長者にアドバイスを求めるとき、「たくさん契約を取るにはどうすればいいですか」と聞くよりも、「現在こんな努力をしていますが、これ以外にどんな努力をすればいいのか教えてください」と質問するほうが、よりためになるアドバイスがもらえるはずです。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」