室町時代に能を大成した世阿弥の著『風姿花伝』にある言葉です。
「上手は下手の手本。下手は上手の手本」
世阿弥は、「下手な人にも良い点があると気づけば、上手な人は見習うべき」と言います。
どのような人にも長所があり、それを素直に認めて学ぶことが大切だというのです。
上手も下手も最も注意すべきは「慢心」だと世阿弥。思い上がりに気づかせてくれることこそ、「下手は上手の手本」となる大きな理由かもしれません。
社内では、
「下手な人を上手に指導できる人は、本当の素晴らしい人だと思います。そんなお手本のような人材になりたいです」
「経験値が増えるとともに謙虚な気持ちが減っていくと、部下からは信頼されなくなります。経験を経るほど、首を垂れる人物が求められていると思います」
「若い人でもきちんと仕事ができ、人の気持ちがわかる人も大勢います。大切なのは、思い上がらない心です。そうすればよい職場環境が築けるでしょう」
という意見が出ました。
世阿弥は、相手の良い点に気づいても、「あんな下手から何を学ぶのだ」と思い上がると、自身の悪いところまでも無視するようになるとも言っています。謙虚な気持ちを忘れず、互いに高め合っていきましょう。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」😄☀