「この世に客に来たと思えば何の苦もなし」
戦国武将として有名な伊達政宗が遺した『五常訓』の一節です。
「世話になる客の立場なら、いちいち不満を言ったりはしないはず。同じように、少しくらい不自由があっても気にせず過ごせ」という教えです。
「この世に客に来る」とは、「この世に生かされている」という考え方にも通じます。与えられるものに感謝し、謙虚に生きることの大切さをあらためて教えてくれる言葉です。
社内では、
「客としてもてなされるには、肩の力を抜いて、自然体でいることが大切だと説いている、素晴らしい教えだと思いました」
「最近は、お客の方が偉いという態度の人が増えていますが、もてなしてもらうという謙虚な考え方が大切だと知ることができます。少しぐらい不自由や不足があっても満足できる人間でいたいです」
「人間、行きすぎたり、やりすぎたりすると害になる、というのが政宗の考え方だと思います。心おだやかに、ほどほどに生きていれば、目の前のあたりまえのことに気づけると信じています」
という意見が出ました。
今も昔も、生きていくうえでの人間の欲はそれほど変わりません。政宗が生きた時代でも、日常のささいなことに一喜一憂していたのでしょう。「この世に客として来ていると思えば不足に思うことはない」とは、それゆえの戒めなのです。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」😄☀