日本のフランス料理研究家の第一人者であり、辻調グループの創設者でもある辻静雄さんが、弟子を外に修業に出すときの基準を問われたときのことです。
「大切なところに出す人間というのは、ものすごく疲れ果てたときに笑顔のいいやつを出せ、と言っています」と答えています。
全力投球で精根尽き果てているときでも、目だけはきちんと相手を見て笑顔で気持ちよく挨拶できる人を選ぶといいます。苦しいときほど自分ではなく、周囲に目を向けましょう。
社内では、
「営業をしていますが、『いつも笑顔が印象的です』と言われます。人を元気づけるために、しんどくても極力笑顔を心掛けています」
「現在通っている英会話スクールの先生は、いつも笑顔で明るいです。心の底から楽しんでいる感じなので見習っています」
「社内の総務の女性は、会うたびに笑顔で挨拶をしてくれます。私は比較的暗い性格なので、笑顔で挨拶されるとうれしくなります。疲れたときでも笑顔でいられる人は、芯の強い人だと思います」
という意見が出ました。
疲れているときは余裕がなくなり、素の自分が出てしまうものです。そんなときに最高の笑顔を見せられる人は、お客さまに安心を与え、信頼を得ることができ、仲間をも元気づけられるでしょう。