新卒採用で就職が決まったA子さんが、マナー研修に参加したとき、講師から「仕事では標準語を使うようにしましょう」と言われました。
地元の仙台を離れて働き始めるA子さんは不安でしたが、帰り際、採用担当の上司が「今日はお疲れさま。またお明日(みょうにち)」と言ったのです。仙台の言葉で「さようなら」を意味します。
「私の母も仙台出身でね。温かい言葉で好きなんだ。方言は社外では気を付けるべきだけど社内では人間味が感じられて、むしろいいと思うよ」と上司は笑って言いました。
社内では、
「個人の出身地まで把握し、その方言で接してくれる採用担当者は、心の温かな人だと感じました。言葉にはその人の心が宿るものです」
「地方出身のお笑い芸人が、地元の言葉で話すことが増えました。聞いていてとても面白いです。違う土地の言葉を知ると、心が和みます」
「きつく聞こえる方言でも、長い間話していると、その人自身はきつい人ではないことがわかってきて、言葉に愛着が湧いてくることがあります。心と言葉は連動していると思います」
という意見が出ました。
3月になりました。就職や進学で、地方から都会に出てくることが多い季節です。初めは方言を使うことをためらうこともあるかもしれませんが、引け目を感じることはありません。相手のことを思う言葉なら、共通語も方言も違いはありません。心を込めて地方の言葉を話しましょう。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」😄☀