Iさんは、同期入社のKさんが少し苦手です。要領の悪い自分に対して、最初から何でもできる優秀な人に見えるからです。
涼しい顔で難しい仕事をこなし、上司の評価も高いKさんは、自分とは全く違う人間に見えました。
ある日、研修を受けるためにIさんが会議室に入ると、Kさんが先に来ていました。気まずいながら挨拶をし、ふとKさんが開いているノートを見ると、ぎっしりと文字が書き込まれていました。使い込まれたノートはボロボロで、Kさんの陰ながらの努力を知ったのでした。
社内では、
「同期が優秀で、嫌だった記憶がよみがえりました。負けない努力をしたおかげで、いまだに仲良く付き合えています。努力を隠し合いながら、互いを尊敬し合えていると思います」
「白鳥が水面下で足をばたつかせるように、人もみんな涼しい顔をして裏で頑張っているのではないでしょうか。私は比較的、頑張っていますアピールをしてしまうタイプですが、友人の多くは定時後に習い事などに通ったりして陰で努力をしていたようです」
「人には人の事情があります。人をねたむ前に、人の良い点を見たり、自分が頑張ったりする、視点の変更を心掛けたいものです」
という意見が出ました。
羨ましく思える同僚や同期が身近にいるという人も多いのではないでしょうか。時に嫉妬することもあるはずです。しかし、そのような人ほど、人の見ていないところで陰ながら努力しているものです。人をねたまず、自分のできることに懸命に取り組みましょう。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」😄☀