アサヒホールディングスの社長兼CEOの小路明善さんは、入社5年目のころ、人員削減や工場閉鎖を経験し、長年会社を支えてきた先輩たちが去る姿を見てつらい気持ちになったそうです。
そんなときに出合った言葉が、「強くなければ、生きていけない。優しくなければ、生きる価値がない」でした。アメリカの作家、レイモンド・チャンドラーの小説の言葉です。
小路さんは人事部に配属されると、「強い」社員を支える「優しさ」が会社に必要と、社員のサポート体制を充実させながら成果を上げられるような制度をつくったのです。
社内では、
「アサヒビールの商品開発力の裏に、人を見守り育てる体制があったことを知り、自社の参考にしようと思いました」
「人員削減や工場閉鎖を経験した人は多いはずです。そこで駄目になる人もいれば、ばねにする人もいます。人を育てたり接したりする場合は、強さだけでなく、優しさが大切だと感じました」
「優しさは、社員が長く勤めたいと思える、働きやすい環境をつくり、社員を守る姿勢があることかなと思いました。そんな会社で働けていて幸せです」
という意見が出ました。
事業を成功させるには強さが必要ですが、企業の真価を決めるのは優しさです。社会に必要とされる企業であるためには、人を思いやり、支え合う力が不可欠なのです。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」😄☀