禅宗の僧、道元が若いころ、寺で修行をしていたときの話です。
ある暑い日、老僧が庭でキノコを干しているのを見て、「誰か若い者にやらせてはどうですか」と声を掛けます。しかし老僧は、「自分に任された役割を、他人にさせては修行にならない」と答えます。
道元はさらに、「もう少し涼しい時間に作業されてはどうですか」と言います。「今やらないで、一体いつやるのか、今というときは、もう二度とないのだ」と老僧は答えました。
禅宗では、日常の仕事は全て「作務」という修行だと捉えます。そのため老僧は、人に任せたり、先に延ばしたりしなかったのです。
社内では、
「雑用などを頼まれたとき、つい面倒に思ってしまいますが、自分の修行になっていると思えば感謝して取り組めると思います」
「苦手な仕事や作業がありますが、それも成長につながると考えることが大切だと気づきました」
「目の前の仕事に全力を尽くすということだと思いました。今という機会を大事にしたいです」
という意見が出ました。
合理的なのは、悪いことではありません。しかし、面倒なことを人に任せ、先延ばしばかりしていては成長はないでしょう。
日々の仕事や家事、身の回りのささいな作業も、全ては自分の成長につながるのだと考えてみませんか。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」😄☀