ある日、セミナー帰りのE子さんは、雨が降ってきたことに気づきます。傘を持たないまま、駅まで行きました。
住宅街をしばらく歩くと「あなた、どこまで行くの?」と女性に声を掛けられました。「駅までです」と答えると、「古いけどよかったら持っていって」と傘を手渡してくれたのです。
「穴が開いていたらごめんね」と女性はユーモアを交えた心づかいをしてくれました。
返しにきますと言うE子さんに、「使わないからいいわよ」と女性は答えます。「それなら困っている人がいたら、この傘で助けます」とE子さんは答えたのです。
社内では、
「女性の恩着せがましくない優しさが素敵だと思いました。それでE子さんも傘が借りやすくなったと思います。何かを貸す場合の気づかいを学びました」
「以前、大雨の中、四国のお遍路を回っていたとき、見知らぬマイクロバスの運転手さんが乗っていくように言ってくれ、親切にしてもらいました。後から感謝のお手紙を送りました。小さな優しさに心が癒されました」
「昔は傘も数千円したため、失くしたら必死で探しましたが、今は100円で売っているので大切にしなくなってしまいました。1本の傘の大切さも学べるいいお話でした」
という意見が出ました。
どんなときでも、困ったときはお互いさまです。傘に限らず、困っている人がいたら助け合いの手を差し伸べることが大切です。見返りを求めず、受けた恩は次に送る気持ちで、微善を積みましょう。
今日もみんなで「ついてる!ついてる!」😄☀