【基本のビジネスマナー⑭】
お見舞いのマナー

お見舞いをするときに気を付けたいマナーとは

仕事でもプライベートでも、病気やケガをした人を病院や自宅を訪れ、お見舞いする機会があるものです。また、災害や火事など、不慮の出来事に遭った人に対するお見舞いもあります。

相手をいたわる心でのお見舞いでも、マナーをわきまえていないとかえって迷惑になることもあります。最近では、地震の際の励ましについて、どうあるべきかが話題になったりもしました。

どのような場合においても、相手の立場に立って考えることが大切です。注意すべき点について考えましょう。

入院のお見舞い

まず、お見舞いに行って問題ない状態かどうか、確認しましょう。容態や事情はもちろんですが、病院の方針で部外者の訪問を規制していることもあります。たとえ面会が可能でも予告なしで行くのは迷惑です。

事前に日時を相談しましょう。相手の負担にならないよう、大勢で押しかけたり、長居したりしてはいけません。また、入院中は心身ともにナイーブになっているものです。会話の内容に十分配慮しましょう。

お見舞い品は、縁起の良い悪いも大事ですが、相手が必要としている実用的なものがよいでしょう。食品や草花を贈る場合は、禁じられているものやアレルギーがないか注意します。

災害のお見舞い

地震や水害などの大規模災害の場合は、よほど近しい関係を除き、直後のお見舞いは控えたほうがいい場合もあります。不要不急の電話通信や郵便が、インフラが不安定な被災地の負担になることもあります。落ち着いたころに、お便りを出し、困っていることがないか聞くという方法がいいでしょう。

連絡したり訪問したりしても問題がない場合に限り、「何かお手伝いできることはないですか」と、支援の気持ちを伝えます。

お見舞い品は、現金や保存食、日用品など、実用的なものにします。可能なら、要望を聞きましょう。過去の災害では、生鮮食品や古着が現地の負担になった例もあります。