【基本のビジネスマナー⑮】
クールビズのマナー

クールビズで気を付けたいマナーとは

環境対策などを目的とした衣服の軽装化を推奨する「クールビズ」。省エネにつながることはもちろん、猛暑が続くこともあり、ここ数年は多くの企業で定着しつつあります。2005年、環境省の呼び掛けにより始まった取り組みです。
2021年からは、全国一律の実施期間を設けるのをやめ、個々の事情に応じた対策が推奨されるようになりました。
環境にも優しく、働きやすさにもつながるクールビズにおいて、気を付けたいマナーについて考えましょう。

 

基本のマナー

まず、職種によってはクールビズが適用されない仕事もあります。自身の職場で実施可能かを確認しましょう。

また、実施する場合も涼しいからといってどのような服装でもよいわけではありません。ビジネスの場にふさわしい清潔感が大切です。クールビズで男性はノーネクタイ・ノージャケットが基本です。トップスは半袖シャツやポロシャツなど、襟のあるもの、ボトムスはスラックスやチノパンなどが一般的です。アイロンをかける、しわになりにくい素材を選ぶなどの気を遣いましょう。女性は、比較的自由ですが、露出を抑え、トップスは袖のあるものを選びます。

素材や色で工夫を

環境に配慮するのがクールビズの目的です。高めの室温でも過ごしやすいように、素材や色は涼し気なものを選びたいものです。

地域の伝統を生かした快適な仕事着として、沖縄県のかりゆしがあります。自由度が高い職場であれば、取り入れるのもいいでしょう。色は白やブルーや紺など、寒色系の色を選ぶと、見た目も爽やかです。素材は通気性の良いものがお勧めですが、薄手のものは漉けることもあるので注意しましょう。また、急な外出や来客などのためにジャケットやネクタイを準備しておくと安心です。

昨今では、クールビズ、ウォームビズなど季節に限らず、働きやすい軽装を通年で推奨するコンフォートビズという取り組みも広がっています。