【職場で掃除をしない人がいる】社内の悩みを解決する朝礼

2023年03月14日

コラム

今日のお悩み

Q 「職場で掃除をしない人がいます。何を言っても『それは仕事ではない』と聞きいれてくれないのです。みんなが協力すべきなのに、納得できません。その人に、自分が間違っていることをどう理解してもらえばいいでしょうか?」

A その気持ち、よくわかります!!

でも、他人を変えようとしても無理なこと。自分がまず何ができるかを考えてたいものです。そんなあなたにはこんな朝礼記事↓↓がおすすめです。

信用貯金

希望する仕事に転職したSさんは、自信にあふれ、やる気も十分でした。
しかし、張り切って働き始めたものの、すぐに大きな壁にぶつかりました。
「正しいことを言っているのに、誰も話を聞いてくれない」
「自分のアイデアのほうが優れているのに、評価されない」
そんな不満を持つようになったのです。悩んだSさんは、大学の恩師に相談しました。恩師は、Sさんにこう言いました。
「君はその職場では、まだ何も成し遂げていない新参者で、信用がゼロの状態だ。そんな人間が理想を語っても、聞いてもらえないのはあたりまえだよ。自分の話を聞いてほしいのなら、地道に仕事をし、成果を上げて、信用の貯金を増やすことだね」
話を聞いたSさんは、自分の意見を主張するのをやめ、与えられた仕事を着実にこなすことに集中しました。実績を積むにつれてその働きぶりは評価され、Sさんの意見やアイデアは、周囲に受け入れられるようになりました。
もし、「自分は正しいのに話を聞いてもらえない」と感じている人がいるなら、それはまだ、信用の貯金が貯まっていないのかもしれません。

(2015年12月7日)

最上の善

「上善は水の如し。水善く万物を利して争わず。衆人の悪む所に処る。故に道に幾し」
中国の古典『老子』にある言葉で、次のような意味になります。
「最上の善とは、水のようなものである。水は、あらゆる形の器に収まり、決して他の物と争わない。そしてみんなが嫌がるような低いところに落ち着く。これこそ目指すべき道に近い存在である」
本当に「善」なるものは、どのような意見に対しても争うことなく、そのままを受け入れる柔軟さがあることを、教えてくれる言葉です。
自分が信じる正義こそが絶対と考え、他の考え方を受け入れない。そのような人を見たことはないでしょうか。もしくはあなた自身も、無意識のうちに、そのように考えることがあるかもしれません。
どれほど良いものだとしても、押し付けたり強要したりしては、その時点で「最上の善」ではないでしょう。相手の意見を聴き、心に寄り添うことで、初めて相手に受け入れられるのではないでしょうか。
水のような柔軟で謙虚な心を、心掛けたいものです。

今日の言葉:上善は水の如し

(2021年2月16日)

この記事の著者

梶谷 友美

『月刊朝礼』編集長

画立案、原稿作成、取材、写真撮影、デザイン、校正・校閲……。プロの技術と知識で本づくりのお手伝いいたします。イメージを形にするのが編集者の仕事です。著者が納得するまでサポートいたしますので、何でもお気軽にご相談ください。