【心理的安全性を高めるには?】社内の悩みを解決する朝礼
2023年05月11日
コラム
今日のお悩み
Q 「社員に積極性・自主性がないのが気になります。会議のときも、誰も発言せずに時間が過ぎて行くことがよくあります。こちらから意見を求めても、発言するのはいつも決まったメンバーばかり……。もっと意見を活発に出してほしいし、チャレンジもしてほしいのですが、どうすればいいでしょうか?」
A わかります。一人一人に、もっと積極的に行動してほしいという気持ち、リーダーなら当然のことです。しかし、もしかしたら部下のほうでは、そうしたくてもできないのかもしれません。「意見を言ってもどうせ否定される」「失敗したら責められる」という気持ちが強いと、なかなかチャレンジする勇気がわかないものです。社員が生き生きと活躍する会社にするためには、「心理的安全性」の高い環境をつくることが重要です。
心理的安全性とは……心理的安全性とは、職場や集団の中で、個人が自由に自分の意見やアイデアを表明し、リスクや恐れなくそれを共有できる状態を指します。つまり、「このチームなら何を言っても安全」と安心して働ける状態ですね。では、そのような環境をつくるには、どうすればいいでしょうか。たとえば、次のような方法が考えられます。
- フィードバックを積極的に促す:従業員が自由に意見を言える環境を作るために、意見交換やフィードバックの場を設けることが大切です。フィードバックを求めることで、従業員は自分の考えや意見を述べやすくなります。
- リーダーのサポートを強化する:従業員の意見をリーダーが積極的に受け入れる姿勢を見せることが重要です。これによって、従業員はより自分の考えを伝えやすくなります。
- 誤りを許容する社風:失敗することを受け止め、失敗から学ぶことを評価する空気をつくることで、チャレンジへのハードルが下がり、「やってみたい」という意欲が高まります。
- チームビルディングを重視する:チームワークを深めるための活動やプロジェクトを実施することで、従業員同士の信頼やコミュニケーションが増加します。
- 学習やトレーニングの場を提供する:新しいスキルや知識を学ぶことができる環境を整えることで、従業員は自分の職務に対する自信を持ち、パフォーマンスを発揮しやすくなります。
上記を実現するために、「朝礼」を行うこともお勧めです。
朝礼の場で、誰かが意見を言い、それに対する感想を言い合うことで、コミュニケーションが活発になり、互いの価値観や考え方もわかります。みんなで話し合う題材として、ニュースや書籍から話題を取るのもいいですね。直接の仕事に関係のない、ほのぼのした話題のほうが、意見を言いやすいかもしれません。
ここで重要なのが、リーダー、上司の姿勢!社員の意見や感想を、否定したり強制したりしてはいけません。一人一人の言葉を受け止め、肯定し、興味を持って質問することが、心理的安全性を高める環境づくりの一歩となります。
解決のため、↓↓↓の朝礼記事も参考にしてみてください。
心理的安全性
世界規模の企業、グーグルで行った社内調査によると、「心理的安全性」の高いチームは、高い成果を上げ続けることが判明しました。
心理的安全性とは、「このチームなら何を言っても安全」と思える感覚を一人一人が共有していることをいいます。
たとえば、新しいアイデアを受け入れてもらえる、または実行に移して失敗に終わっても、嘲笑されたり罰せられたりせず、引き続きチームの一員として尊重される、そう確信できるかどうかです。
グーグルはこの結果を踏まえ、管理者向けに「部下と話すときは、否定的な表情を浮かべていないか注意する」「相手から学ぼうという姿勢で質問する」「問題が起きても責めるのではなく、どうすれば解決できるかに焦点を当てる」などの心得をまとめています。
持てる力を最大限に引き出すためには、リラックスできる環境が必要です。
無意識のうちに、チームの心理的安全性を下げてはいないでしょうか。部下や仲間への接し方一つで、チームの出せる結果に大きな差が出ることがあるのです。
今日の言葉:できるチームは風通しのいいチーム
『月刊朝礼』2019年9月20日