【番外編:私が『月刊朝礼』に携わる理由】社内の悩みを解決する朝礼
2024年06月28日
コラム
私の夢は、働くことに迷いがある人や、仕事に意味を見つけられない人が、やりがいを見つける手助けをしたいということです。
初めて就職した21歳から32歳までの10年あまり、私はさまざまな仕事を経験しました。IT企業や輸入商社、コールセンター、編集プロダクション。どの仕事も特にトラブルもないのに数年で辞めて、「次はこんなことがしてみたい」と転職する私は、傍からは「好きなように生きている」と見えたかもしれません。
しかし、その胸中にあったのは、果てしない「むなしさ」でした。
どこで何をしていても、自分の場所だとは思えず、自分の仕事とも思えない。今思えば何と罰当たりで、もったいないことをしたと思いますが、当時は何をしていても、意味を感じられず、とにかく新しい物を求めるという日々でした。
「これが何になるのか、自分の人生でやる意味があるのか」。今思えば、自分という存在と社会を、うまくつなげて考えることができなかったのだと思います。誰の恩も感じられず、貢献の概念もない私は働くことが苦痛でした。
むなしいという気持ちを抱え続けることは、独特の苦しみがあります。
そこから脱することができたのは、「苦しみに飛び込む」勇気を持ってからです。
今の会社では、仕事での苦労を受け入れ、とことんやってやると覚悟を決めました。
今は、夢中で仕事に打ち込むこと、誰かの役に立つ仕事をすることで、その苦しみが解消されるのだと知っています。しかし、今も、むなしさに苦しむ人はいるはずです。「仕事を楽しいと思えない」「意味があると思えない」で働くことは本当に不幸なことです。どんなに逃げても、人生についてまわります。私が、『月刊朝礼』で、働く人たちのために原稿を書いているのは、そのことに気づいてほしい、希望を持って働くことに向き合うきっかけづくりができたらと願っているからです。